2009年1月16日金曜日

もっと微笑みを。

私たちは、この社会の中で、「誰かのために生きる」「社会の要望することによって生きる」ように強いられているような気がします。現在の社会システムの中で生きていこうと思えば、「こうするべき」「こうあるべき」という身にのしかかってくる厳しい「べき」に従って、落ちこぼれないように生きていかなければならないように感じる人も多いのではないでしょうか。例えば「これからはパソコンができなくてはならない」「~を知らないなんて遅れている」など、暗黙のうちに強制されている規範がたくさんありますね。そこからはずれることは、社会で評価を受けることのできない人間になってしまうことのように感じたり、そのために情報に遅れないようにと、無理を重ねてしまうこともあります。
さらには、社会常識として「知らなければならない」ことが多過ぎるため、本当に自分の好きなことをする時間さえも無くなってしまっています。このような状況では好きでもないことを義務感のみで行っていく訳ですから、いくら忙しくても退屈を感じるようになってきたとしても当たり前です。そしていつの間にか心の余裕を失い、心から笑うことも、童心にかえって微笑むことも無くなってしまいます。
もともと人の心の想いや欲望はもっともっと多彩なはずです。「やるべき」ことをこなすのに精一杯で疲れ果ててしまう前に、社会になんとか適応し「人並み」に受け入れられることに全エネルギーを注ぎ込んでしまう前に、自分の心の声に素直に耳を傾けて、その声に従って行動し、想いを実現できるようにすることが大切ではないでしょうか。そしてどこかに置き去りとなり忘れかけていた「ほほえみ」をもういちど日常生活の中に取り戻すことが大切ですね。

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