2009年2月28日土曜日

頑張らない子育て

先ほど、私とともに仕事をし、ともに悩んだり遊んだりしていた仲良しの女の子からメールが来ました。
私のブログを読んでくれているとのことで、とっても嬉しくなりました。
とってもかわいらしい彼女は、結婚、出産をし、幸せな報告が時々来ていましたが、今日のメールで「私はだめだねぇ。いろんなことにイライラする自分がいる・・・。」と書いてありました。頑張り屋さんの彼女らしいなと感じました。
でも、人は、イライラもするし、いやな事だってありますね。
子育てをして、家庭を守って、日々忙しいと感情だって安定しているわけではありませんね。
イライラしたっていい。発散できることがあるといいし、そんな自分も自分だから、受け止めるといいのかなと思います。
人は完全じゃないから、ダメな部分があってもいいんだよ。って、そう伝えたいなと思いました。
感情があるのが人だから。「~ねばならない。」ときめないで、頑張らない子育てをできるといいな。
私は、理解者でいたいとそう思いました。

2009年2月27日金曜日

星状神経節ブロックの注射

週に2回のこの注射。右と左に交互にしています。
刺すときは痛くないのですが、刺すまでが緊張します。
終わるとしばらく声が出なかったり、注射したほうの瞼が下がったり。
でも、痛みがとれると仕事がはかどるし、生活も普通にできるので、私にはいいみたいです。
痛みで動きが制限される不便や、不安はたまらないですね。
動くことができること、食べることができること、幸せなんだなと感じます。

2009年2月25日水曜日

私の恩師

この写真は私の尊敬する日野原先生(聖路加国際病院理事長)とアルフォンス・デーケン先生(上智大学名誉教授)です。
お二人ともとても気さくで、生きること、命のこと「生き方を考えることは死に方になる」ことなどをとても優しく教えてくださいます。
聖心女子大学の鈴木秀子先生も私の人生のお手本です。
いつも、お会いするたびに涙が出ます。あたたかい気持ちになって、気持ちが解放されるみたいです。
いつか私も…そんな存在になることができるように。日々努力しています。
「人生の瞬間瞬間を、自分の寿命の空間にどうするかは自分の仕事ですね。」という小学生の女の子が書いた手紙を紹介してくださいました。
この小学生の女の子の言葉…皆さんはどう考えますか?

2009年2月21日土曜日

久々にピアノを・・・?

久々にピアノを弾こうとしたところ、我が家のすみれちゃんが膝に乗ってきました。
大好きな「月光(ベートーベン)」を奏でようとしたところ、久々で指は動かず、ネコちゃんはお膝の上で寝てしまい、結局弾けませんでした。
仕事から帰るといつも出迎えてくれるすみれちゃんは、とっても甘えん坊です。今日は早くに仕事から戻ったので、いつもよりもべったりとくっついていました。
癒しの時間でした。
僅かな時間ですが、疲れや痛みを忘れる時間を過ごしました。
共に生きる時間、静かに流れます。何気ない瞬間も大切に感じるものですね。





2009年2月16日月曜日

人生に必要な知恵は全て幼稚園の砂場で学んだ~ロバート・フルガム~

ロバート・フルガム氏(牧師)の著書「人生に必要な知恵は全て幼稚園の砂場で学んだ(河出文庫)」の本を読みました。
これは、「人間はどう生き、どのようにふるまい、どんな気持ちで日々を送ればいいか。本当に知っていなくてはならないことをわたしは全部残らず幼稚園で教わった。人生の知恵は大学院という山のてっぺんにあるのではなく、幼稚園の砂場に埋まっていたのである。」という内容で、お砂場では、様々な人間模様があることが描いていあります。
何でもみんなで分け合うこと。ずるをしないこと。人をぶたないこと。使ったものは必ず元の場所に戻すこと。ちらかしたら自分で後片付けをすること。人のものに手を出さないこと。誰かを傷つけたらごめんなさいということ。食事の前には必ず手を洗うこと。毎日少し勉強し、少し考え、少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして少し働くこと。おもてに出る時は車に気をつけること。 不思議だな、と思う気持ちを大切にすること・・・種から芽が出て、根が伸びて、草花が育つ。どうしてそんなことが起こるのか。本当の所は誰も知らない。でも人間だっておんなじ。金魚もハムスターもはつかねずみも、カップにまいた小さな種さえも、いつかは死ぬ。人間も死から逃れることはできない。・・・そんな当たり前に小さいころに体験したことを大人になると意識しなくなりますね。
先日、人のコミュニケーションについて話したところ「だって大学で習ってないもん。」という方がおられました。
この本を読むと、日常の営みは、今の社会だけでなく、子供のころから繋がっていると、つくづく感じました。

2009年2月14日土曜日

高野山大学スピリチュアルケアセミナーに行きました。

今日、スピリチュアルケアセミナーに行きました。私の人として大変尊敬している、東札幌病院のチャプレンの小西達也先生の講義がありました。
先生はとても穏やかで、メイヤロフ氏の言葉を引用し「押し付けはケアとは正反対のもの。ケアとはもっとも深い意味で、その人が成長すること、自己実現することを助けること」「他者をケアする中で、あるがままの相手をみつめなければならないのであって、私がそうあってほしいとか、そうあらねばならないと感じる気持ちで相手を見つめることはできないのである」と話され、ケアする場合、ケアをする側のあり方も問われるとおっしゃいました。
また、井上ウイマラ高野山大学スピリチュアルケア学科准教授は「自分を知る程度でしか人を知ることができない。自分を大切にする程度でしか、人を大切にできない。」と話されたことが大変心に残りました。
私たちは医療だけでなく、人とのつながりでも、生きていくうえでも、とても大切なことだと再確認しました。

2009年2月13日金曜日

死の準備教育(deth education)死をみつめよりよく生きる


先日の学会発表で、上智大学のアルフォンスデーケン教授に学んだ「デスエデュケーション」と、聖心女子大学の鈴木秀子教授にご指導いただいた「アクティブリスニング」を用いて「自分の終焉と向き合った患者と、それを支える家族の事例」を発表しました。

精神腫瘍科という医療分野の学会だったので、発表内容は理解していただけたように感じました。 日本では、まだまだ「死」をタブーとしている傾向が多いようです。 でも、誰にも訪れることで、人間の死亡率は100%です。 それは、怖いことかもしれないし、悲しいことかもしれない。 でも、自分がよりよいイメージで死を意識すると、よい生き方や時間の使い方をすると思います。 両先生はよく私に「doing」と[being」の話をしてくださいますが、最近になって更にわかるようになりました。

余命宣告をされて、それを受け入れてから自分らしく生き抜いた患者さん、また、それを受け止めて支えてきたご家族、もちろん葛藤もありました。否認、パニック、うつ、受容…。どの場面でも「ともに寄り添うこと」を一番にかかわってきました。 今、私はデーケン教授の「あなたの人生を愛するノート」を書き始めました。自分を振り返りと新しい発見もあり、書くことでなんとなくぼやけていたことが、明確になってきました。 自分自身で、自己デスエデュケーションをおこなっている最中です。

2009年2月10日火曜日

危機を乗り越える

「かつてないような難局に直面すれば、かつてないような創意工夫も生まれてくる。」(松下 幸之助)
人は思ってもみない力や才能を持っています。マイナスの時こそプラスの発想が生まれてくるのかもしれませんね。
時には、気分転換をしてみる。いつもはバスで行くところも歩いてみると何か発見やヒントがあるようです。ひとつのことばかり考えていると、多角的に物事をみれなくなりますね。
創意工夫で、また一ついい環境になりますように。

2009年2月9日月曜日

学会が終わりました。

土曜日に大宮ソニックシティで、医療の主にがんの緩和医療)の発表をしてきました。
ある医師が「がんの患者さんの治療ができなかったとき(治療の甲斐なくなくなったとき)負け戦をしたような気持ちになる。その悲しさ、悔しさは計り知れない。でもそこには負けたのではなくたくさんの次の手がわかる。決して負けたのではない。人のために精一杯尽くし、そして自分たちも一段と強くなる。なくなった方がそれを教えてくれえる」 と言うようなことをお話されました。
私たちは命の灯火が消えていくたびに、何もできなかったような無力感、ほかにあったのではなかろうかと悩みます。 今回発表したケースも、本当に私に心を開いてくれていたのだろうかと今になって考えることもあります。
私たちは、そのときそのとき、精一杯のかかわりをします。 ただ、その中で「ありがとう」の言葉が全てを救ってくれるんだなと感じました。

2009年2月3日火曜日

今週土曜日に学会発表があります。

今週の土曜日(2月7日)埼玉でサイコオンコロジー研究会が開催されます。そこで、鈴木秀子先生に学んだアクティブリスニングという手法と、アルフォンス・デーケン先生に学んだ「死の準備教育」を使って関わった患者さんとご家族の事例を発表します。
1ヶ月前から原稿を書き、資料を作成しているのですが、時間内に思うように発表できそうにありません。
何度も何度も練習しても、うまくいかなくて、人に伝えること、どうしたらきちんと発表できるかをつくづく感じました。
先週は仕事で缶詰めだったし、今週はセミナーや講演会があるので、また徹夜で学会の準備になりそうです。
患者さんの気持ちの変化を伝えるためにも頑張らなきゃ。

2009年2月1日日曜日

1月31日のイベントが終わりました。

世田谷区民会館で行われた、「愛ある医療とは」のイベントが終わりました。会場は満員で、たくさんの方が聞いてくださいました。
国内も北海道から九州まで、そして海外からも来てくださいました。(一緒に写真を撮った女の子も、小さな来場者です)
人が人らしく生きるために、これからの医療はどうあるのがよいのか、少しでも多くの方に届くように、発表の内容をずっと考えてきました。でも、心をこめて自分なりに伝えることができたかなと思っています。

命は無限ではないけれど、有限だからこそ感じられる気持ちや思いをこれからも伝えていければいいなと思いました。