2009年2月16日月曜日

人生に必要な知恵は全て幼稚園の砂場で学んだ~ロバート・フルガム~

ロバート・フルガム氏(牧師)の著書「人生に必要な知恵は全て幼稚園の砂場で学んだ(河出文庫)」の本を読みました。
これは、「人間はどう生き、どのようにふるまい、どんな気持ちで日々を送ればいいか。本当に知っていなくてはならないことをわたしは全部残らず幼稚園で教わった。人生の知恵は大学院という山のてっぺんにあるのではなく、幼稚園の砂場に埋まっていたのである。」という内容で、お砂場では、様々な人間模様があることが描いていあります。
何でもみんなで分け合うこと。ずるをしないこと。人をぶたないこと。使ったものは必ず元の場所に戻すこと。ちらかしたら自分で後片付けをすること。人のものに手を出さないこと。誰かを傷つけたらごめんなさいということ。食事の前には必ず手を洗うこと。毎日少し勉強し、少し考え、少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして少し働くこと。おもてに出る時は車に気をつけること。 不思議だな、と思う気持ちを大切にすること・・・種から芽が出て、根が伸びて、草花が育つ。どうしてそんなことが起こるのか。本当の所は誰も知らない。でも人間だっておんなじ。金魚もハムスターもはつかねずみも、カップにまいた小さな種さえも、いつかは死ぬ。人間も死から逃れることはできない。・・・そんな当たり前に小さいころに体験したことを大人になると意識しなくなりますね。
先日、人のコミュニケーションについて話したところ「だって大学で習ってないもん。」という方がおられました。
この本を読むと、日常の営みは、今の社会だけでなく、子供のころから繋がっていると、つくづく感じました。

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