2008年5月18日日曜日

内閣府の「自殺対策に関する意識調査」について。

成人男女の19.1%が「本気で自殺を考えた経験がある」ことが、内閣府が16日に発表した「自殺対策に関する意識調査」で明らかになりました。そのうち20.8%は「最近1年以内に自殺したいと思った」と回答。一方、自殺を考えた時に「相談したことはない」人は60.4%に上り、一人で悩むケースが多い実態も明らかになりました。
調査は今年2~3月、全国20歳以上の男女3000人を対象に実施し、1808人から回答を得たそうです。自殺に関する政府の全国一斉調査は初めてだそうで、それほど深刻な問題であるとやっと国が考えてくれたのかと思いました。 厚生労働省が2006年にまとめた別の報告書では、自殺を考えたことがある人は1割弱でした。
今回の調査結果はこれを上回り、20代(24.6%)と30代(27.8%)で比率が高いことも分かりました。他の年代(中高年の方)は、さらに多いと思うのですが。職業別では「パート・アルバイト」が25.8%で最多で、「自殺したいと思ったことがない」は70.6%、これを多いと思うのか少ないと思うのか、どう感じますか? 自殺を考えたことがある人の11%は「悩みやつらい気持ちを受け止めてくれる人がいない」と答えたそうです。自殺を考えたことがない人の場合は4.4%にとどまっており、周囲の支えの有無も「自殺願望」に影響しているとみられます。
インターネット上の自殺サイトについて「規制すべきだ」との回答は76.1%に達したが、同サイトを「見たことがある」人はわずか1.9%という回答だったらしいのですが、もっと多い気もします。
さらに、仕事を持っている人を対象に、うつ病になった場合に休職することへの考えを複数回答で聞いたところ、「上司や同僚に迷惑をかける」が51.7%で最も多く、「職場復帰ができなくなる」26.6%、「昇進や昇給に影響する」18.3%などがありました。休職に「特に支障はない」との答えは1割未満だったそうです。
ストレスのかかるこの社会で、話せる人、理解してくれる環境がないと、この数字はのびていくようで、心が痛いです。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

私は、近い人を2人、自殺でなくしています。ですから、この話題は、とても重いです。なぜ、もっと早く気付いてあげなかったのか。とても後悔しています。早く相談に乗ってあげればよかった。後になって思えば、死ぬ前にいくつかサインを出していました。それを見逃したのは、私の罪です。いくら後悔しても取り戻せません。

erica さんのコメント...

私も友人を自殺で亡くしています。同じ思いをし、自分を責め、悔やんでいます。
でも、あなたの責任ではないのですよ。あなたの「罪」ではないのです。自殺の場合、そうして繰り返し思い返して悩んでしまいます。振り返ってみると痛々しく心が千切れそうになりますね。
「もし、こうしていたら」「もし、ああしていなかったら」といった思いが果てしなく頭を巡るのは、私も含め、当然感じてしまう思いです。でもそれは、生きている私たちが越えなければいけない過程になります。そうしないと、私たちは永遠に自分を非難したり、時には自分を傷つけてしまうからです。
生きていると、たくさんの壁がありますね。
ただ、あなたの「罪」ではないことを感じていただけたらいいなと願います。