2008年6月21日土曜日

2008.6.21第6回ペイシェントフォーラム「からだとこころにやさしいがん医療」に参加しました。

主催:特定非営利法人 ジャパンウエルネス
場所:永田町砂防会館(200名ほどの参加)でフォーラムが始まりました。
最初の講演は、「千葉県がんセンターの試み」として、千葉県がんセンター長 竜医師(肝臓、胆嚢、すい臓がんの治療をしている外科医。)
医師は、病気と共存共生していく中で患者体験者も含めて医療を考える取り組みを考え、どうやったらどこにいても質のいい治療ができるかを考え、力を合わせて「がん」にうち克つ千葉をスローガンに推進対策をしており、在宅支援、在宅緩和ケアにこだわっているそうです。それで、千葉県独自の地域がん診療連携拠点病院を作りました。相談支援業務にピアカウンセラー(患者家族や元患者)の導入し、たとえば、慈恵柏病院は卵巣がん、女性がんに優れている。とか、口腔ケアをする歯科では、抗がん剤使用時に肺炎などの合併症を防ぐことができるのではないかなどを連携して行うそうです。さらに、エビデンスつくりをして、新薬を日本に浸透させたいとのこと。
さらに、緩和ケアチームから、がんサポートチームへと変更。これにより、末期だけでなく治療の当初からかかわることと、患者だけでなく家族とも最初からかかわることができるようになったそうです。
次の講演は、埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科 大西 秀樹教授(ご家族の立場でもあるため、家族支援、グリーフケアも行っている。)でした。
がん→死というイメージは誰もが持ってしまい、とてもストレスがかかるっそうで、50%に精神疾患の病名がつくきます。(適応障害、ウツ、の診断が多い。)
うつは苦しい病気です。ご本人や、ご家族の痛みをとることと、苦しみをとること(精神腫瘍科で行う)を行わないと、精神症状による負の影響から自殺が増えるということがわかっています。
ご本人だけではなく、家族に対する精神医学介入が必要であると訴えていました。まったくその通りだと感じました。
パネルディスカッションは講演の医師とエッセイストの岸本葉子さん(ガンサバイバー)、コーディネータの内富医師(国立がんセンター東病院精神腫瘍学開発部長・・・私の尊敬する医師です。)で行われました。
精神腫瘍医としてがん患者専門で行っている医師は現状では少ないそうですが、精神科で行っている医師もおられるそうです。
がんは生きていくうえの必然で、余命もわかるため、残された時間を協力して、やることができます。気持ちが、がんの運命に差が出るといわれているので、西洋医学だけではなく、その人がたのしくやっていけるなら代替療法も行いたい人がいますが、科学としての結果が出ないのが現状です。
さらに「お金がかかるやつはインチキだと考えてよい。」と言っていました。
免疫療法では生存率が上がることもあるそうなのですが、安易なことに関しては、個人の責任においてやるべきことという部分が印象に残りました。
そして、家族が言葉をかけるとき、患者さんを励まさないこと。もし、言葉に詰まったら、何も言わないこと。そしてそっとそばにいるだけでも安心するので、みんなが疲弊しないように医療も様々な分野の介入が期待されました。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

色を変えて頂き、ありがとうございました。これだけで、読者が受ける印象は全く違います。色をつけることにより、先生のコメントなのに、自分の意見、しかも、強調したい意見、という風に受け取られますから。
本当はそうしたかったのでしょう。でも、それを言うだけの根拠が示されていない状況で言うべきではないと思います。言うなら、もっときちんと論じるべきだと思います。
また、このようなやり方、一方的な指摘で、申し訳ありません。
陰ながら支援しています。