2008年6月26日木曜日

ワーキングメモリーって・・・足りていますか?不足ならば・・・脳トレの仕方

言いたいことがたくさんあって、あれも話そう、これも話そうなどと考えているとします。 こんな状態を「やりたいことだらけストレス」とでも呼んでみましょうか。 良くも悪くも普段と違う刺激はストレスになります。気持ちとは裏腹な行動は明らかにマイナスのストレスで、このときあなたの脳内で起こっていることをパソコンに例えると、メモリー不足によるフリーズ状態とういうらしいですよ。そんなときは、再起動、つまり仕切りなおさなければいけなないようです。
人間の脳には、いくつかの作業を併行して走らせる能力が備わっています。 「ワーキングメモリー」を多重に走らせる力です。「ワーキングメモリー」は作業のための記憶、「脳のメモ帳」のようなもの。パソコンで書類を作りながら電話を取り、用件をメモして再び書類作りに戻るくらいの作業量なら脳のメモ帳は少なくてすみ、ワーキングメモリーの容量にも余裕があります。 ところが、書類作りの最中に横から次の会議の打ち合わせをされたり、キーボードを打ちながら相手の話を追っていくために、新しい脳のメモ帳を広げなくてはならなくなりますね。。 その結果、人によってはメモ帳の数が増えるうちに、最初の作業の一つか二つが飛んでしまうでしょう。急なストレスによってワーキングメモリーの容量が極端に低下すると、考えること自体に疲れてしまうのです。 そう、ワーキングメモリーの容量に要注意なのです。
ワーキングメモリーに余裕がない。だったら容量を増やせばいいのでは、という話になります。しかし、発達途上の子どもたちならまだしも、中高年で容量を増すことは難しいものです。むしろ維持する工夫が大切で、その一つが実は「脳トレ」なのです。 脳トレは「脳を鍛える」という触れ込みですが、ここで言う「脳」とはワーキングメモリーに関わる脳の部分のことです。確かに最近はやりの脳トレゲームは前頭葉を活性化するので、その刺激によって少しでもワーキングメモリーの力を維持できるのでは、ということなのです。 しかし、脳トレゲームに勝るとも劣らず役に立つことが多々あります。運動すること、食事に気をつけること、人とかかわること。生活習慣病予防の方法がほぼそのまま脳機能維持の方法なです。 諏訪東京理科大学教授の篠原菊紀先生がかかわっている、蓼科高原「脳トレツアー」なども、このコンセプトで企画されています。脳年齢推定やいわゆる脳トレも行われますが、なにより、自然の中を歩き、脳に優しい食事を摂る、そういう当たり前のことが実は脳を鍛えることになるのだそうです。 ところで最近、「キレる大人」が多くなってきているそうです。 キレやすさには二通りあって、一つは反社会型のキレやすさ。 もう一つは爆発型のキレやすさ。これは、何らかのストレスがかかった時、衝動的にキレるケースです。例えば、レジの列でイライラして急に大声を上げる人や、店員の対応に過剰反応する人などは爆発型で、最近はこんな人たちを指して「キレる大人」と言うらしいですね。 キレるという現象の裏にも、ストレスとワーキングメモリーの関係が隠れています。慢性あるいは急性のストレスによってワーキングメモリーの容量が極端に減ることで、衝動的にキレてしまうのです。 ワーキングメモリーに余裕を持てる様に「脳トレ」が必要でしょう。 あなたはどうですか?

2 件のコメント:

スネイクヘッド さんのコメント...

なるほど、【ワーキングメモリー】ですか...。今、私も同時進行で五つの仕事をこなしているんですが緊急の打ち合わせや来客があったりすると、まず【簡単な】仕事から飛んでしまいますねぇ。ちょっとキャパがいっぱいいっぱいなのかも!
ちなみに私はストレスが溜まったり、キレるってことは滅多にないです。
一日十時間パソコンに向かうデスクワークなんですけど、かなり脳が疲れます。そんな時は【歩き】ますね。
今日も帰り40分歩きました。程よく疲れて、お風呂に浸かって、グッスリ睡眠とると次の日には疲れや前日のイヤだったことも飛んでしまいます。これは私独自のストレス発散法。脳機能維持の方法ですね。
ericaさんはどうでしょう、ワーキングメモリーに余裕がありますか?もしキャパオーバーでしたら本当にご無理なさらずに【余裕】を心がけて下さいね。

erica さんのコメント...

私は、歩きながら自然観察したり、都会の中に「小さなオアシスを探します。
やることが多すぎて、すでに忘れたことすらも忘れてしまいそうなので、記憶、ではなく「記録」して残しています。できていない分などは記録してデスク前に貼っています。